きみがためをしからざりしいのちさへ

アイドルと媒体 個人的所感

The Degitalian

15周年記念のアルバム。正直に言うと、ここ最近のシングルがあまり伝わって来なかったのもあって、この人たちにまだなにか伝えられることがあるのかなって思ってた。あれだけバラエティにドラマに雑誌にラジオに、あらゆる部分を切り売りして見せてきた彼らがまだ伝えきれてないことなんてあるのかなって。大間違いだった。嵐さんは限りなく丸に近い多角形、切り取ってたわけじゃなくてただ違うところに光が当たってただけ。1人ならワンパターン、でも5人そろったらどんなものだって生み出せる。

きみがためをしからざりしいのちさへながくもがなと思ひけるかな

Zero-G。無重力の世界、制約も束縛も変化もない世界。そこに現れる、変化しても手に入れたいもの。Degitalianが動き出す。心が目覚める。機械じかけの日常からエネルギーと情熱の非日常へ、5人といっしょに私たちDegitalianが動き出す。体を揺らして世界を振り落とす、起き上がって世界を壊すとき。

Nothing's gonna change my world

Shake it, shake it your body

Rock it, rock  your world

Degitalianたちは夢を見る。夢は全ての欲望を叶えることができたDegitalの世界ではいらなかったツール。夢の中で、Degitalianたちは伝えたいという欲望を持つ。夢は想い、想いを伝えるために私たちはDegitalの世界を抜け出してきた。

一度きりだから愛しくて

今この歌を君へ

Degitalianは解体される。キュビズムのように再構成されたところに光を見出す。目指すべき場所へ。


I'm looking for my brand new world



きみがためをしからざりしいのちさへながくもがなと思ひけるかな