きみがためをしからざりしいのちさへ

アイドルと媒体 個人的所感

2015年初夏、高木雄也くんにはまる

ミーハーなオタクである。嵐とキスマイを通って、ちょっとだけジャニストも通って、今は一時期はまったKAT-TUNに再び熱を上げている。そして我ながらまったくミーハーなオタクらしいと思うのだが、2015年、JUMPにはまった。

以下、わたしが「ごくせんに出ていた高木くん」から「高木雄也くん」「ゆうやくん」そしてついに「ゆうやん♡」「ゅぅゅ♡」と呼び始めるに至った経緯である。

はまるまでに見た主な映像は、①Your Seed(初回限定盤)②#Chau(初回限定盤)③SmartコンDVD(通常盤)の3つである。

きっかけは、松島聡くんたちが歌うYour Seedを見たことだった。ああ、この曲好きだったなあ。うちにCDがあったような。DVDもついてる。5年は前にブックオフで買ったCD、たぶんDVDは初めて再生した。そこに映っていたゆうやくんが、なんというか、2015年のわたしにド直球ではまったのだった(好きな人のことを語るのが恥ずかしいと感じる気持ち悪いタイプのオタクなのでどうはまったか詳しくは言わない)。それで、ちょうど発売日前日だった#Chauの初回盤をAmazonで買った。Your Seedのときと違ってゆうやくんは端にいた、なにこれ、衣装かわいい、歌、かわいい、かわいい…!わたしの近況を聞いた友人がここぞとばかりにSmartを貸してくれた。Yes!を見た。これは…諦めるしかなかった。ゆうやくんにはまるしかなかった。

その後もともとビジュアルがいちばん好きだった八乙女くんのらじらーを聞いて「ひかにゃん」と呼ぶようになったり、伊野尾くんと眼鏡の途方もない親和性にくらくらしたりしながら、順調にJUMPにはまっていきつつある。原点がYour Seedのゆうやくんでありながら、今のちょっと味付けが変わったゆうやくんを好きになったわたしとしては、今後どんなゆうやくんを観れるのか、ミーハーなオタクなりに、とっても楽しみである。

今年の夏はゆうやくんとともに。

私が好きな宮田くんの話

私が好きな宮田くんの話をさせてくれ。

 

私が宮田くんを認知したのは、バラエティ番組でWRを踊っている彼を見たのが最初である。ミーハーレベルの知識しかない。初めてジャーニーツアーに行き、それからキスマイのDVDを買いシングルをそろえ雑誌を買って、現在は北山担をしている。だけど今日はどうしても宮田くんの話がしたい。ジャニオタの言う「担当」は、ただの好きな芸能人ではない。尊敬や、親近感や、人一倍の思いがないと「担当」とは言わないものである。だけど私にとって宮田くんは、完全に「好きな人」である。宮田くんの話をするなんて、恋バナをしているようなものである。宮田くんかっこいい大好きだ、もし私が宮田担なら堂々と言える、だけど私は北山担だ。だから今日だけ、私が好きな宮田くんの話をさせてくれ。

 

宮田くんは優しい。いつもにこにこしている。本人曰く地顔が笑顔らしいが、それもまたかわいい。怒ったところを見たことがない(らしい)。玉森くんにべた甘である。かわいい。最近本人がかわいい売りをし始めて、あざとい。それもまたすごくかわいい。「ジャニーズで一番かわいい男、みやっちでーす」(ジャーニーDVD参照)とか言っちゃう。文句なしにかわいい。

それから宮田くんは、みんなの宮田くん感がすごい。みんながうれしくなるようなファンサをする。誰が手を振ってもにこにこ顔で手を振り返してくれるような安心感がある(私はこれを王子様力と呼んでいる)。安心感抜群のアイドルである。最高。

そして、一番の宮田くん推しポイントは、なんといってもその生々しさである。宮田くんを見ていて感じる「かっこいい」は、顔や、ダンスや、雰囲気だけのものではない(もちろんそれらだけでもすごくかっこいい)。我ながらすごく気持ち悪いのだが、もっと現実的なときめきがある。それを最も強く感じたのは、UTAGEのドラマー宮田くんを見たときである。アイドルに感じるとは想像もしていなかったリアルなかっこよさ、佐川のお兄さんとかミスターキャンパスに感じるようなリアルな、手の届きそうで届かないかっこよさが宮田くんにはある。彼の妙に現実的で常識的な感覚が、その生々しさの原因かもしれない。アニメ好きも大いに関係している。好きなアニメキャラを語るアイドル、リアルだ。かっこいい(私は姫推しだけど)。

 

だいぶ抽象的に書いたが、それでもたぶんすごく気持ち悪いと思う。だって宮田くんがかっこいいから、仕方ない。すべて個人的な意見です、あしからず。生々しいアイドル宮田くん最高。

 

 

 

 

キスマイbusaiku⁉︎の話

突然だが、筆者は現在大学生である。筆者自身は嵐にはじまりKAT-TUN、キスマイ、最近はジャニーズJr.にまで風呂敷を広げつつあるジャニーズ好き(より正確に言うとジャニーズに限ったわけではなくアイドル好き)であるが、当然同級生には全員名前を言えるジャニーズグループはSMAPしかいないという人も多いし、ジャニーズアイドルは嫌いだと公言する人も多い。それが普通だし誰でも自分に興味のないことを延々と話されるのは嫌なものなので、筆者が普段自分から「普通の」同級生とジャニーズの話をすることはない。会話の流れでジャニーズアイドルの名前が出ても黙っているか当たり障りのないコメントをするかどちらかである。それは前述のように相手が興味を持っていない話題を続けるのは気が引けるという理由もあるし、ジャニーズ好きな、いわゆる「ジャニヲタ」である我々と「普通の」同級生とではジャニーズアイドルの楽しみ方が根本的に違うと思っているからだ。最近のSNSの発達によって、リアルの友達にジャニヲタがいなくても感動や興奮を共有できるということもある。

そういう訳で、大学では基本的にジャニーズの話をしていなかった筆者であるが、最近「普通の」同級生の間であるジャニーズアイドルの冠番組名をよく聞くようになった。フジテレビ系列で木曜深夜に絶賛放送中の(と、ここでさりげなくステマをかましておく)「キスマイbusaiku⁉︎」である。

説明するまでもないと思うが、「キスマイbusaiku⁉︎」はキスマイのメンバーが様々なシチュエーション(たいていの場合「女性がキュンとする」テーマ)に沿って自身で構成を考えて演技をするバラエテイ番組である。「一般女性百人」によるコメントも特徴的である。
レギュラー放送が始まってから1年8ヶ月ほど経つこの番組だが、今筆者の周りの女子大生の間で大人気である。ジャニーズに興味がないというゴリゴリのロックファンの子が毎週録画していたのには驚いた。ジャニーズ別に好きじゃないけど、キスブサ面白いよね、という子がとても多い。近ごろは「先週の壁ドン見た?」などという会話が「普通の」同級生の間で交わされているほどである。ジャニヲタを表明していない筆者としては毎度リアクションに困るところである。

同級生たちと話していると、どうも彼女たちの楽しみ方はふた通りあるようである。一つは、「キュンとするシチュエーション」を楽しむ人。壁ドンや車庫入れなど少女漫画のようなシチュエーションをアイドルがするのだから、それを見たいと思う人も多いだろう。しかし、「普通の」同級生、例えばゴリゴリのロックファンの彼女にウケているのはもう一つの楽しみ方である。それは「ランキング下位のVTRとそれに入る一般女性によるツッコミを見るのが楽しみ」という人だ。番組的には「ブサイク」とされる映像の部分が楽しみ!と彼女たちは言う。「昨日のあれ見た⁉︎」と言いながら思い出し笑いをする彼女たちを見ていると、これはバラエティ番組冥利につきるだろうなあ、という気がする。

「キスマイbusaiku⁉︎」を最も面白くしているものは、メンバーの個性と「一般女性100人によるコメント」である。このコメントがあることで、「キスマイbusaiku⁉︎」は見られることを強く意識した番組になっている。時に辛口で絶妙なコメントによって一般視聴者の視点を入れ惹きつける、他のジャニーズ冠番組とは違う魅力を持った番組だからこそこんなに「普通の」同級生にウケているのだろう。

このような、笑わせるのではなく笑われてウケを取るやり方は今までのジャニーズアイドルのやり方とは全く違うものである。「笑われる」タレントはいても「笑われる」アイドルはどうなのか、アイドル好きとしては疑問が残るところでもある。この疑問に対する答えを筆者は先日発売されたシングル「Thank youじゃん」に見た思いだが、その所感についてはまたの機会に述べることにする。



真ん中っ子が気になる木

何か2人以上の集団を見るときには、最年長の人を見るようにしている。SMAPは中居くん、嵐は大野くん、KAT-TUNは中丸くん、キスマイはみっくん、SexyZoneは中島健人。自分より年上の人が自分には絶対できないことをするのを見るのが好きだ。その集団の中で最も大人な目で見る世界を知るのが好きだ。感じたことや見たものを、大人らしい成熟した表現で語ってくれる人が好きだ。元々の長女気質から、彼らの年上ゆえの苦労を勝手に想像して共感している部分もあると思う。ずっとまずは最年長を見てグループ全体の印象を決めてきた。

ところが、自分が年齢を重ねてきて(と言っても今のところデビュー組で「最年少の最年長」である中島健人くんすら超えていないが)だんだん最年長から真ん中っ子へ興味が移ってきた。嵐だと相葉くん、キスマイだとみやっち、SexyZoneだと勝利くん。こうやって並べるとなんだか「苦労してそう」って感じの組み合わせだ。最年長の「苦労してそう」はグループの成功とか成熟とかで美談になりそうな(もちろん全部が全部美談になるわけじゃないけど)苦労だけど、真ん中っ子の苦労って真ん中っ子にしかわからない苦労のような気がする。象徴的なのはV6の井ノ原さんとかになるのだろうか。よく兄組とか弟組とかで分けられる彼らの中で、ちょっとどっちつかずで不安定だからかもしれない。

「ちょっとどっちつかずで不安定」、これってアイドルとして最高じゃないか。アイドルはいつも不安定と危うさを売りにしてるところがある。何かあったら兄組に丸投げするっていう武器も持ってるし、ちびっ子たちを雑にいなすことだってできる。真ん中っ子最強説。

と言うわけで、真ん中っ子同士の座談会企画とかしてくれないかなあ。相葉くんとみやっちとか、勝利くんとみやっちとか。ちょう見たい。真ん中っ子、気になる木。

ピカンチハーフ覚え書き

ピカンチは「青春」、ピカンチダブルは「維持と別離」、ではピカンチハーフは?青春と現実の間にあるものって何だろう。答えは「理想」。青春を維持しようとした10代、別れを告げようとした20代を通って、30代の彼らは理想を届けようとしている。

青春に、年齢なんて関係ねぇ。


ピカンチで最も象徴的な役割を果たす屋形船。嫌な大人に尻を向けた10代、嫌々なった20代、受け入れた30代。それじゃ終わらないのがピカンチだった。

誰にでも青春時代がある。他人に迷惑をかけ、くだらないことで傷ついたモラトリアムがある。嵐はずっと楽曲で、パフォーマンスで、みんなの青春を肯定し受け入れて共感してきた。そして今回のピカンチハーフで、屋形船に乗った。屋形船に乗ったら、青春は終わりだと思っていた。でもそうじゃない。屋形船に乗ったって、子どもができたって国民的なアイドルになったって、嵐さんたちは青春を続けていく。青春は無鉄砲になることじゃない、消費することじゃない、終わるものじゃない。終わりなんて誰が決めた。完結なんかしない、満足なんかしない。まさにハーフだ。未完成だ。理想の青春時代。

青春に、年齢なんて関係ねぇ。終わりは誰かが勝手に決めてるだけだ。


15周年記念の今年、嵐はなにも記念になるものを作らなかった。翔くんはデジタリアンのメイキングで、それを「これからも続いていくっていう意識の表れ」だといった。空白を作るのは嵐さんの得意技。空白に私たちはメッセージを読み取り、共感し、それぞれの理想を見る。「たぶん」に込められた不安定な理想は、今でも完璧だ。


LIFE IS HARD たぶん HAPPY


The Degitalian

15周年記念のアルバム。正直に言うと、ここ最近のシングルがあまり伝わって来なかったのもあって、この人たちにまだなにか伝えられることがあるのかなって思ってた。あれだけバラエティにドラマに雑誌にラジオに、あらゆる部分を切り売りして見せてきた彼らがまだ伝えきれてないことなんてあるのかなって。大間違いだった。嵐さんは限りなく丸に近い多角形、切り取ってたわけじゃなくてただ違うところに光が当たってただけ。1人ならワンパターン、でも5人そろったらどんなものだって生み出せる。

きみがためをしからざりしいのちさへながくもがなと思ひけるかな

Zero-G。無重力の世界、制約も束縛も変化もない世界。そこに現れる、変化しても手に入れたいもの。Degitalianが動き出す。心が目覚める。機械じかけの日常からエネルギーと情熱の非日常へ、5人といっしょに私たちDegitalianが動き出す。体を揺らして世界を振り落とす、起き上がって世界を壊すとき。

Nothing's gonna change my world

Shake it, shake it your body

Rock it, rock  your world

Degitalianたちは夢を見る。夢は全ての欲望を叶えることができたDegitalの世界ではいらなかったツール。夢の中で、Degitalianたちは伝えたいという欲望を持つ。夢は想い、想いを伝えるために私たちはDegitalの世界を抜け出してきた。

一度きりだから愛しくて

今この歌を君へ

Degitalianは解体される。キュビズムのように再構成されたところに光を見出す。目指すべき場所へ。


I'm looking for my brand new world



きみがためをしからざりしいのちさへながくもがなと思ひけるかな